『社会言語学』XXIV
2024年
(購入する)
論説:
福祉言語学の再構想
谷口 ジョイ
日本の履歴書はどのように問題化されてきたか
— 名前、住所、顔写真、性別欄、手書き厳守などがうみだす差別と抑圧 —
あべ・やすし
警察における捜査通訳人の役割観
— ベトナム語通訳人に対するインタビュー調査から —
道上 史絵
ベトナム語司法通訳人の職業倫理意識と現場の諸相
チャン・ティ・ミー
フィリピノ(タガログ)語誤訳事件にみる日本の捜査通訳制度
かどや ひでのり/道上 史絵
斎藤秀一の民衆観と言語運動
神村 和美
「日本語指導が必要な児童」を教える教師像の批判的考察
— 計量テキスト分析から見えた教師の葛藤と課題 —
村上 智里
「プライベートゾーン」の意味・用法の再考
羽山 慎亮/門下 祐子
スペイン語圏における日本語教師から見た日本語教科書
— 入手性と多様性を中心に —
バルハ マルガリータ
公共空間における少数言語使用の可能性
— ソルブ語地域(ドイツ東部)の言語景観における翻訳と創造的二言語使用 —
木村 護郎クリストフ
〈生きた英語〉幻想の再考
— 「話しことば/書きことば」の二分法と英語母語話者至上主義を問う —
仲潔/伊藤創/岩男考哲/藤原康弘
知的障害者における比喩の理解能力について
— 情報のわかりやすさ向上の手がかりとして —
白井 智美/堀川 諭
障害福祉サービス関連申請書類の「わかりやすい版」作成に関する検討
— 横浜市および知的障害者との協働による実践 —
打浪 文子/羽山 慎亮
論文評/書評/著者からの応答:
国際英語論の「隠れ英米規範」と「隠れ能力主義」
かどや ひでのり 著
「英語のなにが問題で、なにがなされるべきか
— 国際英語における言語規範の自律化と解放」
(『ことばと社会 多言語社会研究』25号、三元社、2023年)
寺沢 拓敬
「多文化共生」言説におけるモノリンガル・イデオロギー
山本 直子 著
『「多文化共生」言説を問い直す
—日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入—』
(明石書店、2024年)
瀬戸 麗
「権利保障」に留まらない投票支援を
堀川 諭 著
『知的障害者と「わかりやすい選挙」
—新しい権利保障としての「狛江モデル」構築の軌跡—』
(生活書院、2024年)
打浪 文子
書評「『権利保障』に留まらない投票支援を」補論
—狛江からその先へ—
堀川 諭
既刊号目次/本誌第25号(2025 年)への投稿について
(頒価3000円/本体)